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ジルコニアクラウンのマージン観察

更新日:2023年3月28日



​同一の支台歯に対してのクラウンを別々の加工システムを使って加工が終了した時点で並べたもの。一方の辺縁がガラスが欠けたようにギザギザになっているのに対して、他方はデーターの通りに真っすぐなマージンラインを描いている。


私は鋸歯状マージンを極力避けるようにしています。これは一つは師の薫陶の影響で、私の師末永和弘先生はことのほか鋸歯状マージンを嫌っておられ、学生が作ったクラウンのマージンに鋸歯状の部分を発見すると、クラウンが短くなるのも構わずシリコーンで真っすぐしておられました。やっと模型のマージンに一致させられるかどうかという技量の時分の私にはそのシリコーンホイールがやたらと巨きく感じたものです。

もう一つは教科書で見た、鋸歯状マージンを原因とする辺縁性歯周炎で抜け落ちたブリッジの写真の影響です。治療のための補綴物がもとで歯を失うなど本末転倒だと感じました。

現在のようなCAD/CAMの時代においてもこの原則は変わりません。つまり鋸歯状のようなマージンは避け、出来得る限り生体へと受け入れやすいものを作るという事です。

​また、そういったことが可能な加工システムと材料を選択することが大切です。そしてその加工システムの当初の性能を維持する努力もまた必要となります。







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