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​保険CAD/CAM冠のミリングテスト

更新日:2023年6月15日



​同一の支台歯・同一スキャンに対してのクラウンを別々の加工システムを使い、保険CAD/CAM冠をミリングする試み。下記に述べた昨年のジルコニアクラウンでの実験では、CAM機による切削精度に明らかな差があることがわかりました。保険CAD/CAM冠は硬い材料ですが、同じくCAM機による差があるのかを検証しました。

上の写真は、弊社で使用しているデンツプライシロナ社のin Lab MC X5。クラウン表面に切削痕が見られますが、内面の適合は下記と比較して最も良好といえます。マージンの補強幅はしっかり確保されているので、技工サイドでの調整は必要です。



​2枚目の写真は、他技工所でRoland社のDWX-42Wを使用してミリングしていただきました。表面は最も滑らかに切削されています。舌側マージン部に注目していただくと分かりやすのですが、若干戻りが悪いため内面調整が必要です。


3枚目の写真は、とあるミリングセンターでミリングしていただきました。表面は滑らかに切削されていて問題はないのですが、内面の適合は最も悪く、手作業でかなりの調整を余儀なくされることは一目瞭然です。

以上のようにジルコニア同様、CAM機によってもミリングの精度は全く異なります(症例、スキャナーにもよります)。ミリング後は、歯科技工士がマージン・コンタクト・咬合・研磨などの精密調整をして歯科医院に納品します。「ミリングの精度=修復物納品時の品質」と言っても差し支えないほどの結果となりました。

​弊社では、このミリング精度を活かした精密調整を実施することで、歯科医院での装着時無調整を目指して修復物をお作りしています。

歯科技工所 調布ヶ丘技工所
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